中学生の中には高校になってから勉強しようと
思っている人もいるかもしれません。
まだまだ勉強しなくても大丈夫だと
思っている人もいるでしょう。
しかしもう少し先の将来に目を向けてみましょう。
大学生になるには、大学受験に合格しなければなりません。
中学生の時は、高校受験で
近隣の同学年の中学生と同じ席を争うわけですが、
高校生になると全国から同学年の高校三年生だけでなく、
浪人生も試験に臨みます。
それだけでも競争が激しいことがわかりますが、
みんなが意外と知らないことがあります。
それは、高校によって
使っている教科書や問題集が違うということです。
もう少しはっきり言ってしまえば、レベルと量が違うのです。
つまり高校では
「勉強ができている」と思っていても、
他の学校に通っている高校生から見ると
「まだこんなことを勉強しているんだ」という場合もありますし、
逆に「高校では全然勉強出来ない」という場合であっても、
他の高校生から見ると
「すごく勉強ができる」という場合があるのです。
公立の小学校、中学校の時は義務教育なので
日本のどこにいる生徒も
決められた内容や範囲を習っています。
しかし、高校生になると
習っている範囲も難易度も違うのです。
それは私立高校だけではなく、府立高校もあてはまります。
私の知っている範囲でお話しすると
毎週小テストが続いて
否が応でも勉強する環境にある高校生もいる一方、
高校に入った最初の数か月は
分数の計算や小数の計算であったり、
小中学生の時の復習が中心となる
高校などといったようにバラバラなのです。
そうなると、通う高校が違うだけで、
高校の三年間に身につく学力に
開きが出てくることも
なきしにもあらずとなります。
これは極端な例ですが、
「勉強が苦にならないのか」
それとも「勉強はちょっと苦手だ」といったように
自分自身がどういったタイプの人間か知っておくと
高校選びや大学選びだけでなく、
大人になってからの仕事選びにも役立ちます。
社会人になってしまえば、
学歴が通用する世界はどんどん小さくなり、
反対にそういったものが通用しない世界が大きくなりますが、
それは兎も角、学生の時期における受験は、
自分の得意な分野や取り組みたいことについて考える
よい機会だといえます。