テスト前に友達同士が問題を出し合っているケースはよく聞く話です。
学校からの帰り道だとか教科書やノートを開けられない環境ならばそれもいいでしょう。
しかし、これは本来とても非効率な勉強の仕方です。
だから、休憩時間などにそういったことをしようとする生徒を見かけると、私は注意します。
なぜなら、
「江戸幕府を開いた人は誰?」
と問題を出された時を考えてみましょう。
ある人が「織田信長」と答えると「ブブー。違う」と返事が返ってきます。
そして気を取り直して、「徳川家康?」と言うと
「正解」
「ヤッター」と喜んだあなたに
「すごいね」と友達も言ってくれる。
とまあ、こんなことをやっているうちにどんどん時間が経ってしまうからです。このやり取りだけで、1分、2分はすぐに経ってしまうでしょう。それよりも自分で問題を読んで答えを確認すれば数秒で事足ります。
また、休日に図書館で勉強する人もいるでしょう。
勉強することはとてもいいですが、それも時によりけりです。例えば、友達同士で勉強する場合に二人の学力差がほぼ同じである必要があります。
なぜかと言うと、勉強が苦手な人がいた場合、どうしても勉強が得意な人に分からない問題を聞くことがあるからです。
勉強の分からない人が、問題を解けないのには理由があります。
実は一番多いケースは、その問題を解くための基本的な知識が欠落している場合です。
つまり、例えば中学3年生であっても小学生や中学1年生2年生の時に習ったはずの内容が身についていない場合が結構あるのです。それを短時間で解きほぐして正確に伝えることはかなり難しいです。
そうなると、勉強が得意な子にとっては、本来であれば自分自身の学校や受験に必要な勉強に使える時間を、使えないことになります。
折角、図書館に勉強しに行ったとしても、勉強できる時間は限られてしまいます。
だから勉強する場合に限っていうと、学力差が同じような友達と、一緒に勉強する方
が切磋琢磨できるということです。
しかし、自分より明らかに勉強できる友達であればあなた自身がトクをします。
なぜなら質問して友達に教えてもらう側になればいいのですから。