職業紹介事業の免許を今年の6月に取得しました。2009年から大阪の鶴見区で暁塾という個別学習塾をしていますが、フト「あの頃の生徒はいま何をしているのかな」と頭によぎったことがきっかけです。塾に通う生徒たちは受験前には息せき切って駆け込み、必死の形相を見せますが、いったん用が済むとスッキリした表情で立ち去ってしまいます。学習塾はまるでトイレのように使われていると言えなくもありません。私自身、塾に通っていた子どもの時はそうでしたし、サヨナラだけが人生のこの世で誰を責めるというわけでもありません。なかにはひょっこりと教室に顔を出してくれるような卒業生もいますが、ちょっぴりさびしく感じることも事実です。老境に至るには少し早い気がしますが、それなりに年齢を重ねたのでしょうか、いままでは見えていなかったものが見えてきたような気がします。いや、もともとみんなに見えているものが、見えてきただけなのかもしれませんが。それはともかく、塾としてはある程度の年数を重ねているので卒業生もその兄弟も保護者も含めるとそれなりの人数になります。塾というものは短くとも数か月、通常は数年単位で通う生徒が多いため、ひとり一人の生徒が、どういった性格でどのようなことに熱中するのかだけでなく、御家庭のお考えも多少なりともわかるものです。だから企業さんに紹介しやすいと思いました。卒業生との関係が長く、より深まるとおもしろいんじゃないかと考えてサイコロを振り始めましたが果たしてどんな目が出るのか、楽しみにしています。