英検は中学生は4級、3級、進学校を考えている人は2級、準2級をめざしてもらいます。10年前は中学生は英検3級、高校生は2級を取れば学校で習っている内容をよく理解できているといえました。いや、高校生でも2級となるとほとんどいませんでした。進学校の生徒が合格していた程度だと記憶しています。しかし、時代は変わりました。いまでは進学校へ進む中学生が準2級や2級に合格しているケースは珍しくありません。英検2級を持っていると高校受験に有利にはたらくため、この流れを後押ししている面もあるでしょう。しかし、3級であっても他の科目もよく出来ている生徒が合格するといった傾向にあり、学校の勉強に不安を感じている場合は、先ずは5科目含めた全体的な底上げが必要です。また、いまも高校生のあいだに2級に合格すると一般的には他の受験生より英語が得意で、ライバルより一歩も二歩も先をいくことができることに変わりありません。このように英検に合格することと、受験は大きく関係しています。しかし、学校の英語のテストとは勉強する筋肉が少し違います。そのため、事前の対策が必要ですので、英検受験する場合は早めに教えてください。英検取得を推し進めるにいたったワケの一つ毎年東大に行く生徒がワンサカいるような中学の一年生が夏休みに暁塾へ勉強しに来たことがあります。学校から出されている宿題は中一にしては難しくて問題も大量でした。当時は暁塾で英会話のレッスンをしていたのでカナダ人の先生と香港人の先生に確認すると、その生徒の発音はとてもキレイだと仰っていました。彼に聞くと、3歳くらいから週一回英会話を習っているということでした。学校では週2回、ネイティブの先生による英語の授業があるということで、「何を言っているか全然わからないけれど、そのうちわかるようになってくる」と先生から聞いているということでした。しかし、そのような彼であっても公立中学校の一年生と単語の知識量は大きく変わりませんでした。ただし、集中力と理解力は素晴らしいものがありました。他には、これまた東大にワンサカ進学する高校に通うお子様がいる親御さんから、「いまは東大よりも海外に目を向ける人が増えている」と聞いたことがあります。国境線を越えていく日本人がいる一方、日本にやって来る外国人が増えており、これからは英語が出来ないがためにしなくていい苦労をすることなりかねません。もっと身近なこととしては高校入試で英検取得が受験に有利に働く場合もあり、熱心に勉強に取り組む人が増えていくことが予想されます。そういったこともあり、2023年は英検取得を推し進めていく具体的な方法を考えています。シンガポールどうすれば英検の上のレベルをどんどん取得できるなり、学校の点数も上がるのか、今いろいろ調べている段階です。そこで注目しているのはシンガポールです。暁塾のように周りは敵だらけのなかでどのようにして世界有数の富裕層が集まる国になったのか本を読んでいるとヒントらしきものが見つかりました。結論は、有能で熱心な人が教えて生徒の勉強時間を増やすことです。シンガポールの日本人学校での取り組みも参考になります。なかでも生徒からこれはいいと複数の声があがっていたのがNHKの英語です。そういえば、ウチの父はどういうわけかNHKの英語を何年になるかわかりませんが、欠かさずラジオを聞いて勉強しているフリをしています。しかし、そのお蔭なのでしょうか、ふとクチから英語が出てくるのです。聞いたことのない言い回しですから、それなりに効果があるのでしょう。しかし、ホントにあっているのかどうかは確かめようがありませんが。音読をしましょうNHK英会話がいいからといっても学校のテストに点数は反映されにくいでしょう。何より時間が足りません。ところで、暁塾の生徒に聞き取りをしましたが、テスト前に教科書の音読をしている生徒はほとんどいないようです。テストでは、筆記とリスニングが問われますが、教科書の本文と単語などは音読すると内容が頭に入りやすくなります。トロイ遺跡を発見したシュリーマンは数ヵ国後が話せましたが、どの言葉も本を何度も音読して完全に暗記していたそうです。彼がどれほど音読の効果を重んじていたかは、ロシア語を勉強するときにロシア語が出来る人がいなかったので、全然わからない人に隣で聞いてもらっていたことからもわかります。サボらないという意味合いもあったかもしれませんが、こういった考えをもとに暁塾でも音読を始めようと考えています。いまはDeepLを始めとして精度の高い翻訳も出来ますが、そうはいっても、語学が出来たほうが出来ないよりも将来の道が拓けます。これからの時代は英語がよく出来るか全然出来ないかの二極化になります。暁塾はいろいろな国の人と仕事をするようになる若者の背中を押したいと考えています。より英検に力を入れるにあたり、前のめりにならないように段階を踏む必要がありますが、まずは学校のテストで好成績を上げるために音読してもらいます。効果があるのならば、いっそのこと将来、自習室を音読部屋か英語部屋にしてしまおうかとも考えています。中国人の外交官の娘さんから聞いた話中国人で父親が外交官の娘さんから日本で教習所の試験を受けるから教科書に書いているわからない日本語を教えてほしいと言われたことがありました。子ども時代の勉強について聞いたことがありましたが、幼稚園に通っていたときには週に何度か英語の先生による時間があったそうです。小学生の時には右には父親、左には母親が座っていて勉強をしていたこともあるそうです。また同級生のなかにはテストで100点満点が取れなかったら玄関で夜中に立たされていたおうちもあったということです。私も小学生の時に家から追い出されてなかに入れてもらえないことがありましたが、それはトイレに間に合わないことが同じ日に3度も続いた結果ですから少し事情が違います。科挙試験があった国ですから、もともと勉学に励む土壌があります。もともと優秀な人が熱心に勉強するのですから結果はどうなるかわかります。女手一つでアフリカ、フランス、日本でビジネスをされていたので、英語、中国語、フランス語、日本語が出来たようですが、頭が良いうえに行動力のある方ですから自動車免許は無事取得されていることでしょう。